隠された棘の…











  







 
 

          









突然の小さな痛みの始まり 




 





鋭い針で刺されるような痛み
棘(とげ)でも刺さったのかもしれない








そう思いながら       
その痛みを覚えたそのあたりを


     
 






指のはらで触りながら
確かめるけれど









棘の姿はなかなか見つからない




 





だけど痛みがある以上
すぐにわからなくても








必ず棘は存在してるはず
 







目にみえない棘が何処かに必ず隠れてる



 





妖精のいたずらみたいに
上手に隠されているのかもしれない








だから隠された棘の在処は
丁寧に慎重にさがす必要がある







  
わたしはそんな時にはいつも








小さな花をついばむ鳥のように優しく









そっと隠された棘をさがすの……