終わらせる

しばらくずっとこれでも数年にわたる それなりの長い間わたしは   場所を変えても自分なりに思い描いてきた   目に見えない椅子のイメージがついに 失われつつある   このブログの画面のように 文字が無ければ何も存在しなくなるように          目に見えない椅子を求めるのをやめたから わたしの椅子も消えるみたいで   現実の世界に目に見える椅子を置く ということに 自分のエネルギーを最近使っ…

アナログ

どうやらわたしにも… 期間限定の楽しい時間が 終わりを迎えようとしているみたい それまで我を忘れて楽しんで 無我夢中で十分現実逃避できたから  きっともうそれはそれでいいと いうことなのだろう 要らないものはまだあるし 全部棄てきれないけれど あとは計画的に片付けていけばいい たくさんは要らない これ以上の贅沢は言わない わたしに必要なものだけ あればもうそれでいいの アナログ…な生きかたでも、…

砂上の城

    何かを感じても それをわざわざ誰かに伝えたい知らせたい などとは 以前のわたしに比べて 全く思わなくなっている ましてや頼まれてもいないことなど 他の人に対して出しゃばるようなことは いまのわたしにはあり得ない これからもまず進んですることはないだろう   かつての自分を考えたなら まるで真逆に変わってしまったよう このブログすら書くだけ書いて下書きに入れて  メモとしてしまわれる それ…

隠された棘の…

         突然の小さな痛みの始まり    鋭い針で刺されるような痛み 棘(とげ)でも刺さったのかもしれない そう思いながら        その痛みを覚えたそのあたりを         指のはらで触りながら 確かめるけれど 棘の姿はなかなか見つからない   だけど痛みがある以上 すぐにわからなくても 必ず棘は存在してるはず   目にみえない棘が何処かに必ず隠れてる   妖精のいたずらみたい…

小説よりも奇なり

ある日とある会の集まりに 知人を介して急に参加することになった   ビルの中にある小さなカフェに 言われた通りに店内に入ると 貸し切りのテーブルはすぐに見つかった 幹事のような人の挨拶で会は始まるが そのまま誰一人話すことがなく数分が過ぎたが   ようやく一人の男性が ハイブランド風のバッグを テーブルに置いている女性に話しかけた 「これは本物ですか?」 遠慮のないその男性の質問に 「いえ、実は…

壊れかけて

新しくブログを始めたばかりだというのに 携帯が壊れかけているという それでもよく持ちこたえてると思う 水面に漂う、林檎のような いまの自分に重なって‥‥